「真冬を知らざる 常春熱海」-熱海市歌より 坪内逍遥-

熱海は一年を通じて穏やかな慈しみに満ちた地。
静かに貫く初川のせせらぎ。
岩肌を洗う水の音は、夏の熱気を清めるように響き、
テラスに腰を下ろせば、
瀬音とともに運ばれるしめやかな冷気が肌を撫でます。

昼のうちは、木漏れ日のなかで蝉時雨に耳を澄ませ、
夕暮れ時には、涼やかな川風を感じながら、
源泉掛け流しの湯に身を委ねる、贅沢なひととき。

初川の清流に心洗われる、大人の夏休み。
文豪たちが愛した情景は、今も変わらず、
この場所の記憶として刻まれています。

夕刻、海から吹き抜ける涼風が初川の瀬音と溶け合う頃。
熱海の街がゆっくりと深い青に染まると、
いよいよ夜の祭典が幕を開けます。
漆黒の夜空をキャンバスに、次々と打ち上がる大輪の華。
山々に反響する轟音とともに、光の粒子が海へと降り注ぐ光景は、
まさに圧巻の一言に尽きます。

花火が消えたあとの静寂には、再び初川のせせらぎが戻り、
夜の深まりとともに深い眠りへと誘われる。
五感を震わせる光と音の余韻に包まれ、
特別な夜の静寂を呼吸するひとときが訪れます。

客室のお風呂でゆったりと身体を沈めるひととき。
火照った身体をなでる夜風と、
湯上がりにふわりと漂う海を想わせる柔らかな香りが、
深い癒やしへと導きます。

時には夜空を彩る花火を仰ぎ、時には静寂のなかに身を置く。
五感を研ぎ澄ませ、自分自身へと還る。
ふふ 熱海で過ごす時間は、明日への活力を蓄えるための、
大切な日常の一部となります。